◆季節にあわせた環境作り
春と秋は比較的、人間にとっても過ごしやすい季節と言えます。
犬にとっても人間が快適であると感じる環境(温度など)であれば、問題は起こりません。
特にケアを必要とするのは、冬と夏です。
〈冬〉
冬の対策で重要なのは以下の通りです。
◎温度
冬は、温度も低く乾燥しがちです。
暖房器具などで、室温を上げることでさらに乾燥してしまう悪循環にはなっていませんか?
室内犬でみてみますと、基本的に人間と一緒の環境ですから過ごしやすいとは言えます。
しかし、人間が寝てしまった後や、留守番をさせている時などを考慮しますと、それなりのケアが必要です。
暖房には、ペット用ヒーターを寝床に敷いてください。ただしワンちゃん自身が、熱いなと感じたら、おりられるスペースを確保しておくことも忘れずに。
散歩に出すときは、寒さに弱い犬種は洋服を着せるなどして、体調をくずすことの無いよう、注意をしてあげてください。
◎湿度
快適な湿度は「40%から70%」と言われます。
乾燥対策には、加湿器などを使用できればベストですが、濡れたタオルを室内に干したり、お湯を沸かすだけでも湿度が上がります。
また、乾燥しすぎたなと感じたら窓を開けて、外気と入れ替える事も重要です。

〈夏〉
夏の対策で重要なのは以下の通りです。
◎温度
夏も、冬と同様で温度には気をつけましょう。
特に、気温だけではなく散歩の時の地面の温度も重要です。都会のアスファルトなどは思いのほか熱くなります。(試しに真夏のアスファルトをちょっと手や足で触ってみてください。焼けたフライパンのようですよ。)
足裏のパッドに火傷を負ってしまわないように、地面をさわって確かめるなどしてから、散歩に出ましょう。お散歩の時間帯を早朝や涼しくなってからにするとよいですね。
犬が過ごす環境についてですが、直射日光が当たる部屋や特に車の中は40度以上になることもあります。
こうした状況では熱中症や脱水症状を起こす場合もあります。わんちゃんはたっぷりの被毛があるうえに汗をかくことができないのですから当然ですね。
寝床は風通しの良い、比較的涼しい場所を選んでセットしてあげてください。また、場合によってはゆるくエアコンをかけておくのも、快適に過ごすため、あるいは可愛いパートナーの命を守るために必要な手段となります。状況に応じて環境作りをしてください。
※車の中でのわんちゃんのお留守番は特に注意!!
車の中でわんちゃんがお留守番しているのを時々見かけますね。でもこれにも十分注意が必要です。春から秋でさえ、エアコンのかかっていない車内は想像以上に温度が上がる場合があります。「ちょっとだから・・・」という飼い主さんの油断で大切なパートナーが命を落とすこともあり得るのです。
こうした車内でのわんちゃんのお留守番は、国によっては飼い主さんが罰せらることもあります。
◎ノミ・ダニ
気温や湿度が上がるとノミやダニも活発に動き出します。これらに寄生されると、かゆみや発疹だけではなく、脱毛やただれなどの皮膚トラブルも起こすことがあります。また、人間にも刺してくるノミダニもいます。
これらノミ・ダニから愛犬を守るには、常に清潔に保つことが重要です。定期的なシャンプーはもとより、室内の清掃、犬のおもちゃであるぬいぐるみなどの熱湯消毒を定期的に行うと発生を防ぐことが出来ます。万が一、ノミダニが見つかったら数ヶ月は効果が持続する滴下剤を首の後ろの皮膚にたらします。これは、市販のものもありますが、獣医師のもとでも処方してもらえるので、相談してみると良いでしょう。
ノミ・ダニは散歩の時などにもらって来ることもあります。出来るだけ、ノミ・ダニの生息場所である草むらには入らないようにしましょう。散歩後のブラッシングや水浴びもノミ対策には効果があるようです。
ノミについて・・・
ノミの繁殖には、高温多湿の環境が適しているので、春から夏はノミが繁殖しやすい季節です。しかし、最近ではエアコンなどによって室内が比較的一定温度に保たれているため、冬でも油断はできず、ノミには1年を通して注意が必要です。
◎蚊(フィラリア)
これは、蚊が媒介するフィラリア成虫が、犬の心臓にごっそりとたまり、死に至らしめる病気(寄生虫)です。蚊取り線香などで蚊を寄せ付けないようにすることが大切ですが、獣医師にフィラリアの予防薬を処方してもらうのが一般的です。
だいたい、関東では5月から12月くらいまでは予防薬を飲ませます。5月初旬に獣医師に処方してもらう際には、必ずフィラリアの検査を受けてください。薬だけ飲ませ始めますと、万が一フィラリア症にかかっていた場合には、ショック症状を起こすことがありますので、注意が必要です。

人間も、ワンちゃんも季節に合った環境で快適に過ごすことは、健康管理にもつながります。
ちょっとした一工夫で、快適生活が待ってますよ。




